境界線上のホライゾン 第二話

境界線上のホライゾン
「説明くさい台詞ばっかじゃねーか」という初見の皆様。原作はもっと説明臭いです(苦笑)。というか、あの分厚い「第一話上巻」一冊丸ごと説明です…俺も当時頭抱えた。まあ設定厨御用達作家と言われるだけのことはあるわけなんですな、やっぱ。ここを突破できるかどうかで、本作を気に入るか無視するかになるんだろうな。
この企画をサンライズが持ってきたとき、作者自身が「マニア向けだし、そんな受けませんよ。マジで」と警告したというけど、初見の方のブログを見て回ると多くが本当にそんな感じになってきているわけで(苦笑)。良いことなのか悪いことなのか。
さて二話を見て思ったけど、やはりあの説明だらけの内容を20分前後の「アニメ」で見せるのはスタッフも苦慮しているのが非常に透けて分かる回でもあった。なんとか「絵として」「動画として」見せ、かつ初見の人でも何らかの知見を得られるようにどうにかしたがっているは分かる。けど、やっぱかなり無理があるのも事実であって。「本」という媒体だからこそ一つ一つの場面がカッツリ書くことが可能な表現が、時間が限られるテレビ週一アニメという表現だとあっという間に過ぎ去ってしまうので、次から次へと場面展開ばかりで目が回るのみ。今回、初見さんで目の止まったシーンって、冒頭のセージュンとネイトの「胸を貸す*1」だけじゃねーかな。
このまま第一巻の流れを1クールで見せるんだろうけど、今戸惑っていて「でも見続けようか」と思っている方々は、結局「なんやようわからんけど、ドンパチはかっこえかったな」で終わってしまうんじゃないかなあ…やっぱ予習必須アニメだと思う。あちこちの「絵」の表現は、原作を知っていればこそ楽しめるシーンも多いから。

*1:また意味不明の白モヤが出てたが。あの程度でも駄目なのか。