ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈4〉総撃編

これも感想書いてなかった。初めて自衛隊側が敗北する回。この物語が単なる「自衛隊ヒャッハー」で終わるのか、ファンタジー側の反撃があるかで評価が変わるかと思ってたけど、ちゃんとその辺りは考えていたみたいで。問題は、この回で終わらなかったことくらいか。
後書きを見ると「震災があったことで自粛ムードになり、それに合わせて後半を全面改稿する」というような事が書いてあったけど…配慮は良いけど、それって作家としてどうなんだろうかと率直に思う。確かに不謹慎と罵られるかもしれないけど、作品内とは全く関係ない事象にあっさりなびくというのは、すでに作家性を殺しているように思うのだけれども。旧版は掲載しているというネット版にはあるのかしらん。
…とネットで検索してみると、どうも過去の巻もかなり表現を抑えていたり大規模改稿をしているらしい。つーことはあれか、この作家の素直な気持ちを読むなら本じゃなくてネットで読むしかないって事か。
…と思ってさらに調べたら、すでに元の版はネットからも削除済みのようで、もはや読むことも叶わぬ様子。えー、それってどーなんかねえ。いやまあ、最終巻も買いますけどね。漫画版もネット掲載されているみたいだし、書いているのもミリタリ漫画家の一人笹尾悟だからこっちもそのうち書籍化するのかなあ…まあ、こちらのペースではいつ一冊分になるか分かったもんじゃないけど。そういや同じミリタリ漫画家の野上武志氏もファンアート書いてたなあ。