ルパン三世

ずいぶん前に脚本が「クズ」になって以来まともに見る気もしなかったけど(コナンとのコラボくらいか…あれも酷い出来だったが)、流石に主要キャラのうち三人を世代交代させたとなれば見ざるを得ない。コレまでの手抜き配役ではなく、じっくり考えているみたいだしインタビューを見る限り、実力派声優とはいえ「自分がやっていいのか」と自問自答するくらい大変だったようだったし。
結論…まあ、いいんじゃないのかな。元のキャストに比べると色々あるけど、三人とも声の特徴をできるだけ押さえようと苦労しているのがよく見えていて強烈な違和感は無かった。何より声にハリが出ているのが嬉しかった。オリジナル三人はベテランとはいえ、流石に声の勢いが苦しくなってきてちょっと悲しかったからなあ。このまま何回かこなせれば大丈夫かと思う。
さて本編だけど…あのゴミ以下の時代に比べるとマシかなあ。ただこの脚本家、カリオストロしか見てないんじゃないかと思うくらい、随所に宮崎ルパンの香りがプンプンしすぎ。挙げ句の果てに泥棒としてのアイデンティティーまで否定しかかってるし、そんなに義賊にしたいのかねえ…。なんかこー、もっと初期の頃の空気を持ってこれる人はいないんだろうか。