ラストエグザイル―銀翼のファム― 第8話「Distraction」

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前作視聴者大喜びの回。というか、またいつか出てくれないかな〜と思っていた”皇帝陛下の厨二兵器”「多連装徹甲粉塵弾」がここで出てくるとは(笑)。今回タチアナは艦長職に徹していたし良かったのではないかと。BGMも前作BGM使いまくりだし。タチアナの「これが経験の差か」ってのは”敵将たるサドリ将軍の艦・艦隊運用の技”を称賛すると同時に、”これから実行する(過去経験した作戦をベースとした)自身の作戦”の二つをかけているんだろうな。アリスも楽しそうに「艦長が笑ってるわ」とか言ってるし。楽しい楽しい。
グラキエスはロシアベースの国家か。EDロールでは「グラキエス語」とあったけど、あきらかにロシア語ですな。声優の中に一人だけ横文字の人がいたしその人が監修をやっていたのでちょいとググって見たら、昔すこし話題になった「日本のアニメが大好きなロシア人少女」だったとは。しかも、結構前から日本に移って仕事してたんか。ちょっと驚き。でもその甲斐はあったみたいで、彼女以外はみんな日本人だけど発音がなかなかロシアっぽくて良かった。それにしてもグラキエスの科学技術はすげえな。下手すりゃアナトレーより上のような気すらする。ファム達がパイロットを助けたことが、のちのちグラキエスとアナトレーの同盟のキーになることは容易に想像付くけど(でもあっさりとは決まって欲しくないなあ)、これはこれで楽しみ。
敵旗艦のあっさり撃沈は確かに首をひねるけど、この世界の船は揚力ではなく「クラウディア器官」の不思議能力に頼りっきりの飛行だから、どんな小さくてもそれ関連機関の打撃は致命的だろう。そしておそらくあそこはクラウディア機関の「ラジーエータ」に当るところだろうから、外部に露出させて空冷させているんだろうと思う。小型ならそんなに目立たないけど、艦がでかくなれば比例してそこもでかくなるわけで。「機関周辺の力場はどこいった」とか「目つぶりショットがホールインワン」は流石にアニメ的演出だけど…まあそれはいいじゃん。ファムが戦闘中にブリッジに乱入してクジラ取り宣言も「プロの仕事中の邪魔」に見えたし、ジゼを一度孤立化させるための脚本手段としてはかなりアレだけど。まあでもGONZOだしなあ(おい)。
そのジゼ。前回の失態から回復する間もなく、後部座席をお姫様に奪われ、しかも自分が出来なかった大物狩りを成功。そりゃ鬱にもなりますわな。つーか、なぜファムは姫さまを後ろに乗せたんだろうか。ジゼの手を引いて乗せればいいのに…初期脚本にはそのやりとりがあったけど、尺の都合でカットしたのかなあ。ここは一番謎。このあとファムがすぐに気がついてフォローできればいいのだろうけど、空気読めなさそうだしなあ…暗黒面に落ちて魔女化しなきゃいいんだが。