大日本サムライガール(2)
- 作者: 至道流星,まごまご
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一巻と比べるとただのお涙ちょうだい物語にしかなっていない。いや、それはまあ別に良いんだけど、第一巻を読んだ身としてはこんな普通の話は読みたくなかった。ひまりんのとんでもなくエキセントリックな言動とそれに巻き込まれる業界と世間という大きな構造が、第二巻ではすっかりなりを潜めてしまった。
確かに話としては良くあるとは言え悪くはない。一巻よりも気楽に読める点でも同様。でも「守銭奴アイドル」と描いておいてこれですか、と。政界とアイドル業界を巻き込んだひまりんと対抗する位なのだから、徹底的に経済理論に乗っ取って経済界とアイドル業界を再度震撼させるようなキャラを期待していたのに、まったくそんなことがなかったのはどういう事か。ムリヤリ続き書けとか編集に言われたとか・・・?これ、第三巻できっちり取り返さないと「普通のラノベの一つ」で埋もれてしまうよ。せっかくひまりんという希有なキャラを出せたのにもったいない。