ルーントルーパーズ―自衛隊漂流戦記(1-3)

ルーントルーパーズ―自衛隊漂流戦記

ルーントルーパーズ―自衛隊漂流戦記

新作を読み終えた段階で、そういや何もブログに書いてなかったなあと気がついた。
読み始めた理由は単純に「ゲート」の二番煎じ小説だったから。あっちは陸と空だからこれは海というアルファポリス側の企画なのかな〜と思いながら読む。物語の山谷で言えばゲートのほうが大きいし、全体的に「安心」という空気があるので凡庸といえる。ただ、「自衛隊」という他国軍隊にはない特殊な行動規範を一種の「教義」レベルまで持ち上げた上で物語を展開させているので、そういう意味での読み方…見方によってはギャグと言うことはできる。まあ、これをもってして右だ左だと余計な雑音を入れたがる人も多そうだけど。
一応主人公は陸自ではあるけど(どうしたって陸上での戦闘は必要だしねえ)、やはりメインは海自系。なので、ゲートを読んで「海自がここに来たらどうなるのかなあ」と思った人にとってはちょうどよい本と思う。あっちと違って装備も最新のものだったりデカブツだったりするので、そういう面での楽しさもある。戦車好きとしては10式が完全におまけなので色々残念。ゲートは「もう退役待ちの兵装を在庫一掃セールのつもりで持ってきた」という形になっているから、そういう楽しみが無理だし。まあ、そこは割り切るしかない。暇つぶしに読むレベルには楽しめるので、元の世界に戻るまでは読み続ける予定。