げんしけん二代目の七(16)

今回は波戸クンのターンか。このある種劣等感と少数派意識と社会常識の鬩ぎ合いを丁寧に描いてくれたのは、やはり木尾士目だなあと。まあ昔だったらこのままバッドエンド突入なのが、前向きになってクリアになるのが昔との違いか。デモまあ・・・こういう男の娘ならホモでもいいかなあ、と思う二次元オタクは多いんじゃないかなあと思う。
・・・いやまあ、自分のこれまでの知識からはBL(二次創作)とホモ(リアル)はまた違うものという認識ではあるけど。なんだろうな、BLは男同士ではあるけど、内包しているのはあくまで女性視点の少女趣味だったり「これが普通の男女だったら良かったのに」という帰着点があると思う。それとは違い、ホモは明確に「男として、男の肉体や精神をそのものに惚れた」というもので、男女の写し絵という観点ではない感じ。で、波戸くんは「女装して男の娘となった自身が、斑目が好き」という状態だからあくまでBL世界の産物(物語自体が創作物なんだから、というのはなしの方向で)。となると・・・やっぱ最後はダメなのかなあと。まあその当たり一番冷静かつ冷酷に見そうな吉武がコメントなしなのはちょっと残念かもしれん。
正直なところ、波戸は矢島とくっついたほうがいいんじゃないかと思っていたり。男女間の役割が上手い具合に交互に現れて、バランスのいいカップルになる気がする。