おおきく振りかぶって(24)

この24巻については特に感想を書かない。というのも、本当に久しぶりにあの「おおぶり最初の試合描写の熱さ」が戻ってきたように感じたからだ。アフタヌーン連載時の初戦の頃、それこそ子供のように「来月のアフタヌーンはまだか!はやく続きを読みたい!」と心底ワクワクしながら読んでいたあの感覚がこの24巻を読んでいて感じられた。
それはおそらく「今まで追うものだった西浦」が「強者に追われる西浦」になり、あの無敵だった「まっすぐ」も必殺技になり得ない状態になってきたこと。さらにモモカンも「素人ながら試合巧者な監督」から、これまでと違う新しい視点で悩んで決断した新しい打順をひねり出すような展開を持ってきたことにあると思う。ともあれ、はやく25巻を読みたい。