「24時間アイマスTV！」に見るネット祭の「ハレとケ」
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あれから1週間弱が過ぎたけど、未だにあのときの興奮が多少なりとも残っている。問題は、そのたびニコニコに見に行ってしまっているせいで、なかなかその空気から脱することができないということ。で、ふと思ったのがタイトルの「ハレとケ」の話。民俗学的には「ハレ」が祭日などを示す非日常、「ケ」が日常という区切りになっていて*1、「ハレ」というイベントを区切りとして生活していく（生活の中で枯渇していった「ケ」を補給する場でもあるけど）。
んで、従来のリアルタイム性のある祭というのは、まさに「その場その時」のイベントである。だから「後の祭」だの「祭の後の寂しさ」なんて表現も出てきたわけだけれども･･･今回の24時間アイマスTVはその点がちょっと違っている。ニコニコ動画の優秀な点は「擬似同期性」であることはよく言われているけど、だからこそ「いつでも楽しめる」という従来にない利点が見えてきた。しかし今回のイベントは、そのような場にあって「あえてリアルタイム性を狙った」イベントになっていた。冷静に考えれば、あとから日数をかけてゆっくり見て回ることもニコニコ動画の特性から言えばなんの問題もないはずなのに*2、24時間（ないしはそれに近いタイミング）で追いかけていたファンもかなりの人数だったことは確か。結果、通常の祭と同じような暑さを感じることができたわけだけど･･･同時に「擬似同期生」の機能のために、「いつまでも終わらない祭」にもなってしまった。言ってみれば、「ハレ（非日常）」から「ケ（日常＝現実）」に帰還するタイミングが強制的には訪れることはない。これまでは、イヤでも何でも「終わり」があったのだから、この差はとても大きい。言ってみれば「ハレがそのままケになりかねない」状態すら想起させるわけで、ネットにはまるってのはこういう事でもあるのかなあ、と思ったり。とはいえ、今後こういうのは当たり前の日常になってくることは否定できないのだから、そう言う時代にマッチした文化・生活・社会ってのも考えてゆく必要はあるんだろうな。（否定するのは簡単だけど、「前と違うから」「周りと違うから」というだけで否定していっては、進化どころか退化するだけである）
さて、未だに見に行っているお気に入り「愛m@s24」関連動画をざっと。･･･というか、愛m@s24参加作品はほとんどハズレがないという驚異的な品質の高さではあるんだけど（その分野に興味があるなしは別にして。ただ食わず嫌いで無視するともったいない作品ばかりっすよ）。
言わずとしれたオープニング。祭のOPという役目を十二分に発揮している。
紳士枠から。･･･というか、怒首領蜂Pの作品はシューターとして無視できるはずがない（笑）。
パチンコはほとんどしないけど、この作り込みは異常（苦笑）。
「クロスオーバーイレブン」「ジェットストリーム」という単語に反応するラジオ世代は必見。
旅枠からひとまずこれ。正直、旅枠は一番期待していなかったのに、どれも出来が凄かったし面白かった。
ドラマ枠。小鳥さんの妄想癖からよくもここまで考えた。
MASTER LIVE01に登場した「おはよう朝ご飯Rem@ster-A」から始まったネタ展開がついに一つの形に！
小鳥さんのファンなら必見。非常に出来がよい。
グランドフィナーレ。一通り見て回った後にご覧になることを強く推奨。
その他、各所で評価の高い「アイドルマスターMAD 合作「ニコニコ動画流星群」」や「ニュー・ニコマス・パラダイス」*3、時代の流れの無情さを（ある意味において）感じさせる「アイマスサスペンス劇場（第72回）」*4、テレビショッピングのお約束をこれでもかと詰め込んだ「765ショッピングチャンネル」*5、「動画切り抜き」「音楽」「テーブルトークRPG」等の講座系･･･などなど。正直、「こりゃダメだ」というものが一つもなかったので、気に入ってしまうと翌日が恐くなるので注意。
