ノーコン・キッド〜僕らのゲーム史〜

ノーコン・キッド ~ぼくらのゲーム史~│テレビ東京
楽しみにしてたけど、冒頭のカツアゲシーンで完全に引いてしまって、本当は大喜びするはずのゼビウスシーンや他のゲーム、カメオ出演の遠藤さんも楽しさ50%減。確かに当時のゲーセンでは学ラン不良によるカツアゲや暴力は当たり前のようにあったし(もっと酷いのも知っている)、余程のところじゃない限りは店員も何もしなかったのも事実。だからこそ「ゲーセンは不良のたまり場」とPTAから猛攻を食らったわけで。当時の風景の再現といえばそれまでだけど、それを頭に持ってこられるととても「あのころはね〜」と笑いながら見ることはできなかった。スタッフはこれを第三者的に笑いながら見るか(まさにあの無視していたバイト君のごとく)、カツアゲする側の人間だったのだろうなあ。
ゲーム部分についてはよく調べているし作られていると思う。制作スタッフ側が最初からわかっているメンツで揃えているというだけあって、「スタート時の10点ボーナス」とか「256バキュラ」とか「あー、それそれ」と思うシーンが多かった。デスクトップ型筐体*1ダンボールカバーもお約束だった。もっとも、あんなきれいな台形にまで加工したのは見たことなく、箱の一面をカッターで切り落としただけだったものばかりだったけど。あれは「天井ライトの映り込みを避ける」ためと「自分で編み出した攻略法を他人に見せない」ためだったな。

*1:よくもまああんな骨董品を見つけてきたもんだ。