人権擁護法案

今日、日比谷公会堂で「人権擁護法案反対大集会」なるものがあったので見に行く。もともと興味のある法案であったし、なにより「政治集会」ってのがどんなものか見に行きたかったせいもある。
事前には「なかなか人数が集まらない」「今回は組織を使った動員ができない」とのことで、行ったら数十人だけだった、ってのは流石につらいなあと思っていたけど、いざふたを開けたらほぼ満員で立ち見までいた。この手の集会に普段どのくらい集まるのかは分からないけど、あちこちの言葉を聞く限り「想定外の大成功」と言うことらしいし、若い人や家族連れまでいたことには「信じられない」とまで言っているところをみると、凄いことだったんだろう。
個人的には「人権擁護」は大賛成、ただこの法案は「本当に守るべき人を守れるのか」という点において極めて疑問であるため反対のスタンス…とはいえ、まさかここまで生臭い話が聞けるとは思わなかった。まあ、いわゆるその手の団体が利権誘導のために『弱者』という言葉を利用して上手い汁を吸うのだろうなとは想像していたけど、現実ははるかにその斜め上を行っていた、といった感じ。一部興奮しすぎて、ちょいと暴走気味だった弁士もいたけど、おおむね納得のいく内容だった。
確かに「政府&(この法案による)人権委員会が、そんな恣意的な運用をするはずが無い」という言葉もあるけど、ここまで政治不信が叫ばれているのに逆に能天気に信じられる方が不思議。…それに、「勝手に安心と思い込んで何もしないことで後悔する」くらいなら「自身の心に従って動いた方が後悔せずにすむ」し(少佐のセリフを借りれば「私のゴーストが囁くのよ」)。
さて、取材に来ていた新聞社(朝日・毎日・読売・共同)がどう伝えるのか(あるいは伝えないのか)が楽しみだ。
サルでも分かる?人権擁護法案