児童買春・児童ポルノ禁止法の継続審議決定

んで、こっちはとりあえず提出だけして継続審議決定。要するに、続きは秋にやりましょう、ということ。「単純所持の罰則規定そのものの危険性」はあちこちで声が上がっているけど、与党も野党もガン無視状態。どのみち、これも一度通ってしまえば、ちょっとした関連犯罪が有るごとに、どんどん規定が追加されていくことは必定(当然政治家やその手の団体は把握済み)。そんなことがあるので、別件逮捕の万能法、あるいは人権擁護法案とのコラボによる「人権蹂躙&密告社会」のできあがりというシナリオも案外的はずれでは無いことになる。
(6/14追記)提出された法案には、「3年後を目処に、アニメ・漫画への法規制を検討」が盛り込まれていることが判明。いわゆる「”18歳以下に見えるアダルト絵”はすべて規制=犯罪」という乱暴なもので、「被害対象となる実在する人物が一切存在しないのに犯罪になる」と言う本来の目的から完全に逸脱したもの。もはや、政府や関連団体は、被害者を救うという意義からどんどん離れていて、「規制のための規制」に突き進んでいる悪しき例。こういう法案を突き進めたがっている人こそが「現実と架空の世界の区切りが出来ていない」代表格だと思う。「怪しきは罰せず」という原則は、もはや日本では消滅したと考えるのが正しいだろう。いまや「怪しい、キライ、気持ち悪いという主観(それも極端に問題になるほどでもない)だけで、無実の犯罪者を作り出すことを推奨する社会」が日本なのだ。
「人間ではなく、道具の存在が悪い」という所から考え方が離れない限り、一部の”良識有る皆様方”が自己満足的するだけで犯罪は減りはしない。過剰な規制と抑止は、より反動が大きくなるだけ。まあ、その際には新たなスケープゴートを作り出すか、もっと極端な規制をするだけなんだろうけど。そして、為政者や権利団体は社会・政治自体が抱える本当の病巣、そして真実の情報には一切目を向けない。まあ、本気でどうにかしようとは思っていないのだろう。
MIAU辺りがしっかりと追求して欲しいところだけど、ここって志は良いんだけど事件を斜に構えて見ているだけで、本気でどうにかしなきゃという意志があまり見ることが出来ない団体なんだよなあ。