コミックマーケット69(C69)

半年に一度の恒例行事。自分にとっては「常に全日参加し、開会から閉会まで会場をかけずり回り体力測定(財布は気にしない)」とも言える日々。参加し始めてもう何年になるんだろ。
久しぶりに開催期間中の全晴天。ビッグサイトに来る以前からささやかれていた「晴れ伝説」もとんと聞こえなくなってきたけど、久しぶりに戻ってきたか。それにしても、前回の夏コミ辺りから急速に一般参加者の人数が増えている気がしてならい・・・というか、実感として2割り増しくらいは行っているのではないかと思う。とくに男性向けフロアの超絶混雑は洒落になっていない。裏のカルチャーが表に出た結果、一般人で物見遊山で来る人(まあ100%後悔するだろうけど)や軽いアニメファンが来るようになったとか、企業目的のみの人が会場に脚を運ぶようになったとか?
で、今回ゲットした中からセレクト。

  • 「英国絵入風刺雑誌「パンチ」メイドさん的画像コレクション」(MaIDERiA出版局/HP:£Í£á£É£Ä£Å£Ò£é£Á
    • 昨今の「癒し系エロ風俗」と同義になりつつあるメイドさんではなく、以前よりの「メイドさん萌え」を追求している本。1890〜1900頃の当時の資料(風刺絵)からメイドさんの物をセレクトした物。メイドさんを取り巻く環境や当時の社会が描かれていてなかなか興味深いです。
  • ヴィクトリア朝の暮らし〜使用人として、生きて〜」(SPQR/HP:http://spqr.sakura.ne.jp//ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん
    • 毎回、本当のメイドさんについての研究本およびオリジナルの物語を出されているサークルさんです。こちらのサークルさんに出会ったのは2年ほど前ですが、メイドさんについての史実に基づく情報が大変豊富であるのに驚き、その場で既刊を全冊購入して読みふけった記憶があります。メイドさん萌えから、さらに一歩メイドさんというものを知りたい方には、是非こちらのサークルの本を一読されることをおすすめします。併せて、エマヴィクトリアンガイド (Beam comix)も読めばさらによろしいかと。
  • 「After the End ED」(Vermillion mode/HP:http://vermillionmode.x0.com/
    • 懐かしきPCゲーム「エメラルドドラゴン」の絵師・木村明広さんが描くアフターストーリー。PC88とPOPCOMを思い出させていただきました。自動戦闘システムが白眉でしたが、後半回復役のはずのタムリンが、ひたすらタムリンビームを連射して一向に回復してくれず全滅したのも良い思い出です。
  • 「装甲天国7」(CHOCOLATE UNIT/HP:http://www.marubaku.com/yokohiro/
    • 六鹿文彦さんが書き続けている「戦車少女」ネタ。一応史実の独ソ戦に沿って続けているようですが、ぶっちゃけそんなことはどーでも良いくらい面白いです。刊行間隔が異様に長いのが玉に瑕ですが。今回はキエフ包囲線での鹵獲ロジーナちゃんVSソ連軍のお話。
  • 「薬局のポチ山さん」(むてけいロマンス/HP:http://homepage.mac.com/abworks/
    • lain灰羽同盟で知られる安倍吉俊さんの同人。Nia_7風の馬鹿話です。しなびた感がたまりません。一緒に買った「灰羽連盟脚本集 第5巻」はクウの昇天の回でした。
  • スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-」(富士原屋/HP:http://saikyourobonoheya.fc2web.com/
    • SRWサルファのオリジナル物語。相変わらず熱いです。ヴァーチャロンがちょっとしか出てなかったのが残念。富士原さんも「スパロボ版VR」のことをコメントしてましたが、個人的にも希望。
  • 鉄騎 ROADING SOUND」(Can't HUE/HP:http://www.aa.alpha-net.ne.jp/h8195/
    • CAPCOMX-Boxゲームの鉄騎を題材に作成されたイラスト集。従軍記者をやっているカメラマンの写真と日記というコンセプトになっていました。誰もが考えそうであまり見たことがない方法なので、今後も期待しています。とはいえ、この方の絵作りは非常に独特なので好き嫌いが激しく分かれるかも。

マスコミによって(本来裏でひっそりしていたものを)表に引きずり出され、かつ犯罪原因のスケープゴートにされたりとオタクとコミケにとってはあまり良い年では無かった気がしますが*1、来年以降も社会の無理解批判を乗り越えて頑張って継続してほしいものです。*2

*1:電車男」もオタク趣味人にとってはプラスよりマイナスの方が強い気が

*2:手伝ってくれた友人、色々あったがともあれ感謝。