アステロイド・マイナーズ(1)

アステロイド・マイナーズ 1 (リュウコミックス)

アステロイド・マイナーズ 1 (リュウコミックス)

相変わらずあさりテイスト満載ではあるけど、同時に「まんがサイエンス」チックなちょっとした「宇宙時代の啓蒙書」みたいな内容にもなっているのが憎らしい。まあ「学習まんがを書きたい!」という強い希望がずっとあって、その縁で「まんがサイエンス」を書き始めたというのだから、この内容も当然なんだろうけど。
もともと宇宙には大変興味の強い作家だけあってその手の情報は一般人が持つそれとは雲泥の差がある。で、その知識を少し使えばこれだけの話を書くことが出来る、という典型でもあると思う。似たような話で言えば、同人界隈で有名なメイド・執事研究サークルSPQR・その主催者である久我さんが、ブログにて『森薫先生も、『ヴィクトリアン・サーヴァント』と『マナーハウス』があればメイドマンガが描けるとおっしゃいました』なんてエントリも載せていたけど、まさに好きこそものの上手なれ。技術立国である日本の勢いを逆方向にそぎ落とす政策が打ち出される中で、このマンガを読んで一人でも多くの子供達が宇宙に興味を持ってくれると嬉しい・・・まあ、今時の子供達があさりよしとおを読むのか、という根本的な問題はあるけど(苦笑)。