奏光のストレイン


奏光のストレイン waltz.I 初回限定版 [DVD]

奏光のストレイン waltz.I 初回限定版 [DVD]

今期?終了第1弾。久方ぶりのSF風味でした。
スタジオファンタジア作品のSFってことでいつもの投げっぱなしを心配していたんだけど、今作については杞憂だった。適度なSFタームの使用、「冷たい方程式」の表現、戦闘シークエンスの映像と音楽の見せ方等々、古き良き時代のSFアニメの方法論を踏襲していた作品であって、当時の燃えと現代の萌えをうまい具合に組み合わせていたと思う(ただ、最初から計算尽くとは言い難いけど)。物語の最後がエンディングにそのままつながる手法も久しぶりに見た。こういうのは結構好きなんで、合わせて嬉しかった。
さて、後番組は亜光速航行&星間戦争を実現していた世界から一気に時代を遡り、衛星軌道に出ることすら大変な現代世界に舞台を移した「ロケットガール」。原作が執筆された後にパイロットフィルムと企画書だけは数年も前にネットで一部公開されていた本作が、ようやく日の目を見たわけで嬉しい限り。この物語は宇宙飛行士のみならず、ロケット運用や宇宙開発・研究に関わる裏方の人にもスポットを当てている良作なので、是非その持ち味は生かして欲しい。まあ、原作が書かれた時代がだいぶ前なので、そのまま使うと最新の宇宙開発事情とはずいぶん異なってしまうけど、その部分をママ残すのか、JAXA&原作者によって最新事情に合わせるのかは、楽しみにさせてもらう。