韓国初のロケット「羅老」、また延期

一応宇宙ファンの端くれとして、「生まれて初めてのロケット発射の成功率の低さ」は良く知っている。まして、今回のはロシア製新型エンジンに、韓国オリジナルの第二弾エンジンという、初めてなのにやりすぎ感いっぱいの状態になっている。おかげで、打ち上げ成功率は結構低いんじゃないかな〜とは思っている。
そして、案の定本日の打ち上げ予定まで7分程度というところでカウントダウンストップ。まさか発車直前でこの事態になるとは思わなかった。まあ打ち上げてから発生したトラブルはどうしようもないので、今回は不幸中の幸いと言って良いと思う。ただ、ニュースを見る限りではすでに何回も延期して経済事情が極めてまずいらしいので、このプレッシャーは担当者にとって厳しいと思う。ましてや「恨」の文化がある韓国では、色々厳しい立場になると思う。
宇宙開発は焦ったら負け。地道な努力と多くの失敗から学ぶしかないんだから、マスコミも大衆も理解してくれればいいのだけど…と、これは日本も同じだけどさ。
(8/25追記)
ようやく打ち上げ、そして初回にして成功のようで、めでたい限り。関係者の肩の荷もようやく下りたことだろうな。だけど、本気のロケット開発の道はここから始まるわけで。韓国宇宙開発陣がどういう方針を持っているのかは知らないけど、今回の心臓部はおそらくロシア側に握られているだろうし、そこをどうやって脱却するかが、この先十数年の目標になるんだろうな。
さて、次は日本のH2B。こちらも事実上の初物なので、ある程度の覚悟とともに成功を祈りたい。
(8/26追記)
と思ったら、衛星の投入に失敗らしく。ロケットのエンジン出力はまだ良かったようだけど、フェアリングの分離がちゃんとできずにそのままドボンか。まあ、今は原因究明がどこまで間違いなくできるかの勝負だなあ。ここで原因を明確に突き止められれば次につながる大きな成果。なんとなくでやめてしまったら最悪の選択肢。さて、韓国宇宙開発陣はどちらを取るか。
(8/27追記)
…おいおい、ロシアが悪い。うちらは悪くないとか言い始めちゃってるよ…。正気ですか??