ダウンロード違法化、正式に決定

改正著作権法が成立 「ダウンロード違法化」「検索キャッシュ合法化」へ - ITmedia ニュース
パブリックコメントの無力さ、というより無意味さを思い知った最初のケースだったこの議題が、ついに正式に決定。来年1月から施行される。罰則はないとは言え、正式に法律化されたという点においては、大きな意味を持つ。表向きは「著作権の正しい利用」がお題目となっているけど、本当にそう信じているのは脳天気なユーザーか、ネットに微塵も興味のない人々だけであるのは周知の事実。その実、インターネットの野放図とも言える自由さと、権利者側の新たな無限搾取畑との戦争の第一ラウンドだった。そして、パブコメ等で集まった一般ユーザーの声を全て無視したまま、権利者側(正確には、権利者から委託を受けている集金マシーン)の勝利となったのがこの法律である*1
もう一つ言えば、権利者側が主張していた

ネットは原則として悪である。従って、権利者側が認可した物のみ正しいのであり、それ以外は、グレーか犯罪である。

が、事実上認められたと言うことでもある。
著作権に関する縛りを強くする一方で、簡便に著作権物をネットに配信できるようにする仕組みの定義や、その解放についての努力規定のようなものは事実上ないも同然。前向きな姿勢でダウンロード違法化を減らすための方策を考えている(=捕まえることだけに執着することの逆)所が果たしてどの程度あることやら。片手だって多すぎる気がする。こういうのは取引が基本だってのにねえ…。自分だけおいしいところ取ることしか考えていないんようでは、さらに巧妙な手段をユーザーが対応してくることは歴史が証明しているのに。まあ恐怖社会政治がお好みなら別だけど。
(6/18追記)MiAUでもコメントが上がったのでリンク。
http://miau.jp/1245236400.phtml

*1:もちろん、著作権物を無断に扱うことはNGであることは言うまでもないが、著作権側がそれを盾にしてあまりに強権的に物事を進めていること、そしてそれらが「本当にユーザーが支払いたいと思う権利者」に届いていないという事実こそが問題。何せ、寝ててもお金ががっぽり入ってくる仕組みが出来ているのだから。