true tears(アニメ版)Blu-ray BOX化(?)(予約期間〜12/16まで)

TVアニメ「true tears」公式サイト(アニメ公式)
BDA公認 BDAマイスターサイト / BD化推薦タイトル大募集 - BDA公認 - ブルーレイマイスタークイズ(BD化公式関連)
ブルーレイディスクの小部屋Blu-ray化関連のblog)
アニメ・特撮等映像作品ならバンダイビジュアル【公式サイト】バンダイビジュアル側のBR化HP)
P.A.WORKS(制作を行ったアニメスタジオ。CANAANを作ったのもココ。)
評価は高いけどDVDの売上が芳しくなく、だけど「BD化されたら買う」という台詞が良く見られる作品で有名なのが「ゼーガペイン*1と「ture tears」。そのうち、true tearsがBD化のレールに乗ったというお話。今回の件について色々調べてみたところ、「Blu-ray化したい作品のアンケートを採り、上位に上がった作品についてプロジェクトを発動する」という企画らしい。企画が立った段階で、次のようなプロセスを経るようだ。

期間限定で予約者を募集→期間限定で現金振り込み→規定本数を突破→めでたくリリース

そして、ざっと見る限りはリスクヘッジもかなり高めだ。というのも最初の予約者は「目安」でしかなく、最終的には「現金前払いで規定本数を突破*2」しない限りは、プロジェクト自体が頓挫するという仕掛けになっているからだ(予約者数2000本と勘違いしている人が多いように思う)。おまけに、

  • 受付は「インターネットの公式サイト」のみ。
  • 携帯からの予約は事実上不可能
  • クレジット払い禁止
  • 海外、店頭での販売予定なし
  • 原則として一人一個

という数々の縛り。まさに『メーカー側が売りたい企画』ではなく『ユーザー側による持ち込み企画』らしい内容だ。さらに、『メーカー側が売りたい企画』ではないということは、事実上宣伝広告費は限りなく0に近いだろう。実際、バンダイビジュアルのHPでもバナーが一つとリンク先にHPが1つのみだ(正確に言えばプレスリリースも出ている。)。ということは、「インターネットをPCで見ているtrue tears好きのアニメファンのクチコミ」がすべてという状態。おそらく、企画側がメーカー側の首を縦に振らせるための各種条件交渉の結果だろう。とはいえ、個人的にはこの心意気や良し!としたい。もし、これがうまくいけば(この企画の第一弾らしいので)後が続く可能性が出てくるし、逆に頓挫してしまえばその後が続くのはかなり難しいだろう*3
ということは、これはtrue tearsファンだけの問題ではなく、「黙っていたらBD化なんてありえねー作品でもBDで見たい!」と思い「このBD化の投票行動を行った(作品問わず)」という人々にとっても「黙って横目で見ているだけ」では駄目と言うことでもある。「あのときTTファンがBD化しなかったから!」と文句を言っても、そもそもかなり無茶な企画の尻馬に乗った段階で同じ狢なのだから。なにより、この手の企画は初動がすべてだしなあ。
…さて、自分はどうするか。本当なら問答無用で予約したいのだが、この全く洒落になっていない不景気はかつてないほど深刻に財布にクリティカルダメージを与えているわけで。まあ予約だけならタダだし、申し込みだけでもしておこうかな。
ちなみに公式HPの乃絵さん。別に裏が青いから「ブルーレイ」じゃないんですよ。そもそも×Blue-ray / ○Blu-rayなんだから。

*1:DVDの壊滅的販売本数は、新たに「1ゼーガ」という単位すら生み出した作品。

*2:今回は2000本。

*3:人気作なら、と思われる節もあるが、そもそも人気作なら黙っていてもBD化の企画は立つ。メーカーにとっては同じ商材で二度おいしいのだから、黙っているはずがないのだ。