乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつあ♪

乃木坂春香の秘密ふぃな〜れ♪

今期終了第3弾。無難っちゃあ無難なんだが。
ラストエピソードのオーディション編の印象が悪すぎた(それ以外は良かったんだけど・・・)。原作通りなのかどうかは知らないけど、手垢が付きすぎてカビが生えているようなテーマを、何のひねりもなくそのまんま展開させるってのは、いくらなんでも酷いのでは。この手の美少女ギャル系アニメでは「主人公は朴念仁で鈍感」というのもテンプレート過ぎるんだけど、ひねりもなんにもなく、過去の作品でよく使われてきた手法をただ垂れ流すだけってのはなあ*1。結局、乃木坂家の政治力と現役アイドルの台詞でようやく気がつくというのも同様。しかも大よその舞台裏を知った上でも、結局何も考えずに何もしないだけだったから、なんというか「…なんだこいつは」という印象しか残らなかった。
ここ5年くらいで、オタクの「主人公男性」のキャラ像への見方はずいぶん変わっている。「優柔不断」「ハーレム主義」「朴念仁」「でもモテる」というのは厨二病的発想としては勿論売れ筋なのかもしれないけど*2、そういうキャラに対して拒否反応を示すオタクもずいぶん増えてきた。少なくとも、ある程度自律して自分で判断できるキャラでも受け入れる土壌も育ってきているのだし、そういう方向性でも良いと思うんだがなあ。*3

*1:同時期にホワルバがオンエアされているのもねえ…まあ、コレばかりはどうしようもないが。

*2:編集者なら、「そういうキャラ=読者目線にしないと売れないんです!」ということなのだろう。

*3:とはいえ、今更松本零士調の自立型を提示しても若い人には拒否られるだけだろうけど。