さらに京都:京都府府知事選の現職マニフェストに「日本で一番厳しい「児童ポルノ規制条例」をつくります」

しとらすさんにコメントをいただいたので調べてみた。
現職候補山田啓二氏のHPにあるマニフェストを見ると、10pと26pに次のような記載が確認できる。

ただ、これ以上の言及はない。しかもマニフェスト上でこちらに関わる記載は一切入っていない。これは想像だけど、本人の意志というよりかは周囲(ないしは背景の自公勢力の党是)からの提案をそのまま「付け加えた」ようにも見える。もしそうなら、具体的にどういう事なのかということを問い質すしかないのだろう。何かよく分からないまま当選してしまい、「書いてあったから」「府民に認められたから」という理由で(関連団体と共に)暴走される事態が一番問題だろうし。本当の意味での「児童保護のための児ポ法」なのか、今回の都条例のような「創作物を含む事実上無制限の規制」なのかで、また考え方もずいぶん変わってくる。「京都太秦メディアパーク構想」というのも考えているようなので、もし二次元も含めたマニフェストであるなら、「コンテンツの萎縮」の線で矛盾するとも言えるかもしれない。…そう言えば、太秦の萌えキャラ「からす天狗うじゅ」は今どうなってるんだろうか…あの電波ソングに頭をやられたことを思い出す(苦笑)。
ついでに対立候補の門ゆうすけ氏のHPにあったマニフェストも見てみた。こちらは医療系出身のようだけど、特に規制がらみの記載は無し。HP上にある有権者からのコメントで「反対してください」というのはあるけど…投稿された意見は一度中でチェックした上で掲載しているようなので、(選挙対策かもしれないけど)反対側と見れなくもないのかな。児童保護という観点ではこの方も児童保護には前向きと思うので、やるにしても「きっちり理性的に切り分ける」ことを期待したいところだけど。
ただ反対派として声を上げる場合でも『実在児童の保護は絶対必要』という線はぶれてはいけない。ちゃんと線を引いて、個別の事象として考えなくてはいけないし、候補者にもそう言う認識に立っていただくよう説得しなくてはいけない。まさに「ゴキブリを駆除するのにナパーム弾を使うのは、過剰反応ではないのか?」*1ということなのだから。
…それにしても、東京都の都条例から端を発した表現規正がらみ。想定していたとは言え、ここまで一気に火が回るとは…。政治に接触している規制派の多さはまさにゴキブリ並ということか。

*1:日経ビジネスオンライン小田嶋隆のア・ピース・オブ・警句」より