昨日今日の規制反対派関連のまとめ

昨日実施された『舞台裏で何が起きたか? フォーラム開催』。是非聴きに行きたかったけど流石に平日は仕事があって行けなかった。で、いくつかレポートやらtwitterやらで報告が上がってきている様子。
東京都議会の舞台裏で何が起きたか?フォーラム - Togetterまとめ
このtwitterのログが一番分かりやすいかな。漫画家の野上武志*1(ファンです、はい。スフィンクスの魔女、ついに脱稿か!)もログを残している。ここでは断片しか出ていないから、詳細については他のどなたかがアップしてただくのを待つしかないけど、少なくともこの条例案は「エロが」「一部表現の規制はやむなし」程度で済む物ではないことが改めてはっきりしたようだ。反対派が要請している各種情報の開示もまったく進んでいないらしいし。これのどこが民主国家なんだ。
現時点ではっきり言えることは、マスコミや東京都が「規制させて欲しい」「誤解である」等と発表していることは、すべて「どこかの誰かが今その瞬間だけ声にしているだけ」であり、その瞬間が過ぎればまったく価値をもたなくなる。「あのとき、東京都の説明でこう言っていたじゃないか」と言質を取っても、「あのときはあのとき」「そのころの担当者は異動しているので判りません」で流されて終了されるだけである。マスコミもそのことを知りつつ、報道発表を垂れ流しにしている。
法律にとっては、その場その場の説明には微塵も意味はなくて、『条例に記載されている一文一文が全てである』ことは、案外知られていないこと(だから、役人は条文作りに文字の一文字まで徹底的にこだわるのだ)。自分も表現規制に興味を持つまでは「あのとき役所の誰かが発言したから大丈夫」と思っていたし。そして、規制派はそれを利用してああいう広報活動をする。
重ねて。広報資料での文言は、ほとんど意味がない。耳障りの良い言葉を見つけて喜ぶのは、相手に飲み込まれただけ。

*1:野上氏は、昔マンガの権利絡みで訴訟にまで発展し、あげくその作品は事実上廃棄になってしまった経緯があるから、こういう事には敏感なんだろう。ただ、野上氏のブログを見ると、「他の漫画家でも危機感を覚えている人は多いが、どうすればいいのか判らない・編集に止められている人が多い」とのこと。…たぶん、今のマンガ編集は漫画家と一緒に闘う気概のある人はいないのだろうな。