魔法少女まどか☆マギカ

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」公式サイト

今期開始第2弾。脚本家とシャフトと監督のセットが凶悪すぎた(苦笑)。
第3話終了後に友人から「絶対にお前好きそうだからとっとと見ろ」といわれて4話まで見た。うん、確かにこういうヘビーなシリアス展開は大好きだ(笑)。映像もいつものシャフト以上に気合入っているようだし…というか、魔女側のコンセプトデザインを考えて毎回展開している人大変だろうな。
昔は「魔法少女」といえば少女のあこがれの一つだったが、オタク文化の多様性あるいは世相の反映なのか、純粋無垢な意味での「魔法少女」はもはやレアケース。「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」「撲殺天使どくろちゃん」等が始祖になる邪道外道系、18禁ゲーム魔法少女アイ」から始まるシリアス残虐系はもはや定番路線の一つ。本来の少女向けアニメですら「セーラームーン」「プリキュア」では肉弾戦が当たり前。今や「色々な意味での現実*1からは、たとえ魔法少女だって逃れられない」のが定番だ。むしろプリミティブでフワフワした昔の魔法少女を出すとレトロ観すら漂うような状況になっている。そう言う意味で、本作はこの流れに乗っ取った「現状としては一番正しい魔法少女物」と言い換えられるかもしれない。
…ではあるけど、とにかく脚本が虚淵玄。そして「魔法少女」という単語を使ってはいるものの、その内実は「ヤクザの内紛とシマ荒し抗争」みたいな状態だし。実際、この作品における魔法少女って「鉄砲玉に毛が生えた」程度の意味しかない。マスコットペットはそれを認識した上で、魔法少女同士の戦いを「煽っている」し。というか、このペットはむしろ「魔女vs魔法少女」の舞台を作ったゲームマスター側の存在じゃないかと。
作品がオリジナルということもあり、どういう着地点に向かうのか非常に楽しみだ。

*1:社会の軋轢、戦場の現実、コミュニケーション不全による断絶等々。