ヨルムンガンド PERFECT ORDER

TVアニメ「ヨルムンガンド」公式サイト
今期終了第3弾。このオチはどうなんだろうか。
原作未読。今の実際の世界よりもきな臭い世界設定を元に、最後は空を封鎖することによって世界平和を実現する…という物ではあるけど、ここでの空の封鎖というのは「電子情報網の封鎖」が正解なので、WW2段階まで兵装をアナログ低下させれば戦争は普通に継続するのではないかと思う。実際にそれで殺し合いをしていたわけだし。
軍事目的のみ封鎖というのも考えたけど、今の電子戦はあらゆる所に仕込んであるからそういう切り分けもムツカシイ。ただ、文字通り完全封鎖をすると「電子装備を使わなくなる」ので、ヨルムンガンドの価値がゼロになる。そして「電子装備がなくなっても戦争はある」ので、その時点でヨルムンガンドシステムは事実上の負けとなる。となると、ココ達は今後非常に難しいバランスを延々ととり続けなくてはいけない。自分のシステムの優位性を活かすためには、本来潰すべきステージを「使ってもらわないといけない」のだから…そう考えると、果たしてヨルムンガンドは戦争をなくせるのか。ココの私兵が最後の兵士になるのか。個人的にはNOと思う。現代的な電子高速戦闘がなくなるだけど、より凄惨かつ肉体的な戦が残るだけ。電子システムがなくても銃は撃てる。電子システムがなくても飛行機は飛ぶ。電子システムがなくても船は動くし潜水艦だって動く。勿論、現在の電子情報を前提として建造された物は役に立たなくなるだろうけど、それは戦争がなくなる理由にはならないだろう。むしろ、そういうものに頼る必要が少なかった中小レベルの軍事団がはびこるだけだ。そして、残念ながらココ達は電子情報は掌握できてもソレスタルビーイングにはなれない。だから…結局、どこかで破綻して絶望するだけ、と思う。