大砲とスタンプ(3~9)

戦争を「兵站ロジスティクス)」という観点で、独自世界で繰り広げた本作もこれで最後。正直、生き残ってほしいキャラも多くいたけど、そのあたり読者にこびずに徹頭徹尾戦争の残酷さを突き通した速水螺旋人は流石…とほめるべきなのか。というか、「異世界転生&俺無双」が流行っている昨今においては、こういう作品がしっかり人気を築いたのはちょっとした驚きであると同時に、少しうれしくもあり。(いや、好きなキャラが死んでしまった件はどこまで行っても残念だけどね)
エピローグも正直「いやー、こう来たかあ…でもまあ考えてみればこうなったほうが自然っちゃあ自然だよね」と多少なりとも戦史をかじった人間としては思わざるを得ない。そして今は「戦争は女の顔をしていない」がコミカライズしてしまう時代になってるわけで、ある意味ちょっとした時代の先取りをしていたのかな、とも思う。