宇宙をかける少女
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: DVD
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もともと「アイマス・ゼノグラシア」のリベンジと言われていた本作だったけど、正直この内容ではとてもリベンジとは言えない。映像はいつものサンライズ品質とはいえ、結局物語としての盛り上がりがほとんど見出すことができなかった。キャラ萌えだろうが、物語燃えだろうが、メカだろうが、キャラ相関関係だろうが、どうにも中途半端に過ぎた。最終回やDVD番組宣伝に初音ミクを担ぎ出したのも、スタッフ内部の中ですら「作品単体では勝負が厳しい」という目算があったからではないだろうか。
キャラや声優の配置、物語展開からして「SFギャグ」ないしは「SFスラップスティックコメディ」みたいなことをやりたかったのかな、とは推測できる(少なくとも真面目にSFアニメをやろうという意図は感じられなかった)。しかし、そういう方針をするための最後の踏ん切りや思い切りがなかったような気がする。結果、どっちを向いても中途半端というなんとも悲しい結果しかなかったということなのだろう。いっそ、新房監督に頼み込むくらいの思い切りがあったほうが、かえって面白かったかもしれない。なんとも残念な作品だった。