人権擁護法案

興味はあったがマスコミではまるで報道されず、ネットで調べる暇もなかったのでよく知らなかった。ようやく時間が出来たので、いくつかネットで調査。
…まあ、なんとなく想像はついたけど本来の趣旨から離れた運用がなされるのは容易に想像がつく。人権擁護委員会の設立過程も不透明で、委員会のミスによる「人権侵害」は一切追及されないとくれば、鬼に金棒・狂人に刃物。まるで戦時中の治安維持法そのものじゃないか。
どうせ信頼に足る人選を行うとか言うんだろうけど、今更公務員の良心に期待している国民なんかいるはずないのに、政府と役人だけはそれを信じると言い張る笑劇場。
「相手を嵌めるために痴漢扱いした」なんて事件がたまにあるけど、そんなものの比じゃない。気に入らない奴を人権侵害犯扱いしてしまえば、社会的に殺す事が容易に出来る。社会的抹殺で命は奪わないから、罪としても認識しにくい。それが原因で自殺をしても、だれも委員会の責任とは思わないわけだ。仮にそうだと分かっても、一切罪には問えないし。おそらく、人権侵害を監視するメンバーは"安全を考えて"非公開になるだろうし。おお、政府公認殺し屋の出来上がりだ。
下手なサイバーパンクSF小説や漫画を探せば、いくらでもこの手の話が転がっているだろうけど、まさか現実世界でお目にかかるとは思わなかった。
ご立派なお題目を唱える人権活動家やらXX保護団体とかを色んなところで見てきたけど、多少なりとも納得した連中ってほとんどいないしなあ。
『白川の 清きながれに 魚住まず にごる田沼の 水ぞ恋しき』