夢使い

夢使い(1) (アフタヌーンKC)

今期開始第20弾。･･･こんな話だっけ？
どうも原作とは印象も空気も違う感じがする。まあ、原作を見ていれば色々な理由で素材そのままを使用することがかなり難しいことは容易に想像はつくのだけれど、これでは「学校の怪談＋ゴーストバスターズ」の亜流でしかないのでは。1話ラストに、作者自身が「夢使い」を描くきっかけになったという大事な一連のフレーズが出てくるのだが、これも非常に空虚に聞こえる。*1異常な情報量を持つ原作をうまくアレンジして成功した例としては、士郎正宗の「攻殻機動隊」シリーズがあるけど、はたしてそこまで化けることが出来るかどうか。

*1:ずっと昔に神林長平「敵は海賊」のアニメ化に際しても、単純だけどとても大事な「敵は海賊！」という台詞が非常に軽く扱われていたことを思い出す。映像化しにくい神林世界をアニメ化したという点では、このアニメと境遇は似ているかもしれない