綾守竜樹氏、逝去

まず、このblogには直接的にアダルト/ポルノ系の話は極力書かないことにしているんだけど、ちょっとこの方は例外中の例外なので・・・。不快になった方がいらっしゃったらごめんなさい。
最初に書いたように、そっちの世界の方でいわゆるエロ小説家(描いていた分野はジュブナイルポルノ・・・なんかこれはこれで凄い言葉だよな)。ただ、その独特の文体や表現方法は他に類を見ない方であり、今現在に至っても氏の同類ないしは代わりになるエロ小説書きは出ていないと思う。そして、自分にとっても群を抜いてお気に入りの作家だった。エロを抜きにしても(まあ氏の作品はエロ不可分だけど)その文章表現には正直惚れていたし、徹底した心理描写は読んでいるこちらも緊張を強いられるくらいクラクラするものだった(初めてWeb小説で作品を読んだときの衝撃は今でもよく覚えている)。以来、氏の作品をずっと読み続けてきたんだけど、この1年ほど急に寡作になってきて、いったいどうしたんだろう、編集部から干されたのだろうかと心配していた。それが、まさかずっと闘病生活を強いられていたとは・・・。
逝去されたという情報を見たのが4/7の某掲示板。ただ、一次情報がネットの場合は慎重に判断する必要があるので、他のプロの方のコメントやメインで執筆していた商業誌HPの情報を公式として待っていた。結果、以前にシナリオを担当したことがあるゲーム関係者のblogに第2報を確認*1。デマでした、という情報が出て欲しいとどこかで期待していたのもあったので・・・残念の一言。未完作品が大半だったのがまたつらい。にしても、ネットに書いてあった病名が本当であれば、ある程度治療法が確立されていたとはいえ、やはりまだまだ難病なんだよなあ(知人もそうだったし)。*2
未だ認めたくはありませんが・・・心よりご冥福をお祈りいたします。故人の魂が安らかに旅立ち、成仏されたことを祈るばかりです。
(4/9追記:商業誌のブログ(18禁)にも出ました。…アノ作品の外伝執筆中だったのかよ…悔やんでも悔やみ切れんっ!)

*1:HP「首輪通信(18禁)」blog上でのかけなし氏コメントより。氏はゲームソフト(アダルト系)ブランドClockupの代表&原画

*2:それにしても、アニメや漫画、物書き、ポルノ系で『少なくともそれ一本で御飯が食べられる』というのは、本当に限られた人だけなんだと改めて自覚。綾守氏自身この世界では人気作家のはずですが、故人を知る人のコメントを見る限り、もうけとはほど遠い生活だったようで・・・。この業界、突然死や病死が多いです、ホント。因果な商売だと思います。