児童ポルノ法案に関しての出版業界団体の声明

アダルトソフト系出版業界(PC Angel編集部)からの正式なコメントが発表されたとのエントリ(犀の目ぶろっぐ様)を発見して、実際に確認してみた(今回提出された児童ポルノ法案に直接向けられたコメントではないけど)。以下、http://www.pc-angel.jp/seimei.htmlより全文抜粋(改行ママ)。

謹啓
読者の皆様におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます。
 また日頃より弊誌を応援してくださり、誠にありがとうございます。
 参議院議員円より子氏が国会に提出した「美少女アダルトアニメ
誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規
制する法律の制定に関する請願」と共に発言のあった、「美少女ゲーム
は人間性を失わせる」という内容に対し遺憾の念に絶えません。
 発言の内容に対する根拠はなく、弊誌は妄言であるように感じており
ます。
 人間の“性”を表現の中に取り入れている美少女ゲームは、成人を対
象としており、正常な判断のできる大人がプレイしたとしても人間性が
失われることはないと思います。また、感動やかっこよさといった、自
由な表現の場であり、表現の自由に対しての規制に抵抗をしていきたい
と思います。
 今後も弊誌が行ってきた表現方法は変えず、皆様のご期待に添えるよ
う誌面作りをして参りますので、何卒応援をお願い致します。
                                       敬白
PC Angel neo編集部
編集長 豊田智則
編集部一同

アダルト系業界は、その性質上どうしても表立って声明を発表しにくいものであるし、実際そういうものである。特に、戦後日本での極端な「性表現への嫌悪」や「臭い物には蓋」体質がそれを増長している向きもある。そのことは理解は出来る。
ただ、あまりにも常軌を逸した今回の出来事について、当事者団体がしっかりと声明を発表したことは非常に勇気が必要なことだったろう。本当は同業にも積極的に宣言を出してほしいところではあるけど、今まで「皆無」だったことを考えると、大きな一歩だと思う。