秒速5センチメートル

Other voices -遠い声-新海誠のHP)

劇場に見に行こうかな・・・と思っているうちに機会を逃して、結局このDVDが初見。なんというか、いつにもまして偏執的というか脅迫的なくらいの情報量が多い映像を作っているよなあ・・・。でも、その情報のほとんどはキャラクターではなく背景に注ぎ込まれているってのがまた”らしい”というか。
今回は、前2作(「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」)と同じく「青春の1ページと大人への階段」というテーマではあるものの、結末が前2作とはまったく違うものになっているのが特徴(その「せつなさ」加減は相変わらずだけど)。たぶん一番最後のシーンを見たとき、性別によって、または10代に十分な恋愛体験をしたかによって、「そっと微笑みたくなるか」「たまらなく切なくなるか」のように全く異なってくると思う。・・・いや、主人公にたいして「いろんな意味で贅沢な人生送りやがって!」と思わずつぶやいてしまうかもしれないけど。なんつーか、男ってのは弱い生き物やね。(というか、新海さん何か心境の変化でもあったんか?)