天元突破グレンラガン
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2007/10/24
- メディア: DVD
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間違いなく、(少なくとも)この先数年はアニオタの間で語りぐさになるであろう作品。そして、「醒めた世代」でも正攻法ど真ん中でやれば、未だ熱血&ドリルの魂も死んでいないことも証明出来た作品。正直、最初の頃はそのあまりに直球過ぎる題材に、「俺くらいの世代はともかく、その下は・・・」と思っていたんだけど軽くそいつはぶち破られ、あとはノリノリイケイケGOGO状態。作品の緩急も見事だったし、敵味方問わず魅力あふれるキャラクター達、そしてきっちりと生き様・死に様を見せきった物語、どれも素晴らしい。この手のやり方はある種短絡的と思われるかもしれないけど、昔は結構あった・・・まさか、その方法論を21世紀に復活させて、あまつさえ大成功を収めるとは思わなかったけど。というか、ラストにいたってのスケールのでかさ(・・・でかさ、なんて言葉じゃ足りんけど。銀河系をブーメランにして攻撃する作品なんてあったかよ)は、感心するやら笑うやら。
全体として、グレンラガンの演出方法論は、エヴァと同じく過去作品のオマージュから始まっていたと思う。ただ、オマージュとするべき作品が全く異なっていた点、今という時代をマーケティングした上で、本当にやりたいことを本当に面白く見せることに集力した結果がしっかりと結実したんだろう(途中、自爆でひどいミソがついたけどね)。とにかく、最高に笑い、泣き、わくわくさせてくれた作品だった。本当にありがとう。
最後に・・・この作品は、亡き石川賢にこそ見てほしかった(そう・・・せめて半年待ってくれれば)。グレンラガンという作品は、彼を愛し抜いたからこそ出来た作品であることには間違いないのだから。