国籍法の改正・・・?

何故かマスメディアはほとんど話題にしていないんだけど、現在国籍法の改正案について審議がされている。すでに閣議で了承が下りている上、主要政党は賛成に回る予定とのこと。
で、何が問題かというと。これまでも日本国籍の取得については色々話題になったりしていたんだけど、どうも今回はかなり毛色が違っていて、ぶっちゃけ「どんな信条・理由・悪意があろうと、お手軽に日本国籍を取得できてしまう」というもの。簡単に言えば、以下の状態。

  • 結婚していない日本人男性と外国人女性の間に生まれた子について、父が「認知」すれば国籍を取得できる
  • 偽装で認知&虚偽届けをした場合、1年以下の懲役か20万円以下の罰金

ようするに、これまで長いこと論議されていた国籍取得問題を事実上無意味にしてしまうだけでなく、国家の柱たる国民をいくらでも捏造出来るということでもある。移民とか外国人労働者受け入れ問題だって、この手が使えるなら簡単にクリアできる。なんせ「結婚した日本人の父親が認知」すればオールオッケーなんだから(どんな手段を使っても、「認知する」と一言言わせれば勝ち。ホームレスにバイトさせるなんてどう?)。おまけに、国家による厳格な審査も遺伝子検査も何もない。どういう手段を使おうと、「日本人の父親が認知」するだけで「日本人になれる」のだ。しかも、違反したとしてもその罰則は極めて軽いと言わざるを得ない。違法入国するだけで数百万をブローカーに払うことを考えれば、「捕まるまではタダ。捕まっても20万円」はもはや投げ売りでしょう。これでは国の礎が崩壊するだけだ。
最高裁の判決(未婚の日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれた子供の国籍に関する判決)に基づいたものとは言え、たった一つの特殊な判例が、なぜこんなグローバルな話に突如拡大するのかが理解できない。麻生首相は支持したいけど、ちょっとこれは洒落になってないぞ・・・?
せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』:国籍法改悪に反対!
http://sarahx.blog116.fc2.com/blog-entry-337.html