とらドラ！

とらドラ！

とらドラ! Scene4 (初回限定版) [DVD]

今期終了第8弾。もっとも期待せず、もっとも驚いた一作。
約半年前の自分のエントリにあるとおり、スタート時は「よくある釘宮アニメ」以上の認識はなかったんだが、まさかここまで真正面から学園恋愛ドラマを見せつけてくるとは想像もしなかった。少なくともこの作品は「ゼロ魔」や「シャナ」とは違って、釘宮頼りの作品ではなかったことは明確だ。むしろ、釘宮＝大河の周りにいた竜児や北村、櫛枝、川島その他のキャラが存在しなければ、このアニメのドラマ性はまったく生まれなかった。それだけ、骨組みがしっかりしていたということだ。だからこそ、他の人の評判も高いアニメになったんだろうと思う。
ところで、自分はこれの原作を読んだことがない。「竹宮ゆゆこ」とあるが、ラノベ作家のPNだけでは性別の判断は無意味だし、アニメ版の構成を担当した「岡田麿里」も同様。ただ、男女間のもつれと感情のぶっつけ合いのシーンを見て思った。「･･･これは、男性のギャルアニメ脚本家にはなかなか書けねえなあ･･･」と。特に女どおしの意地の張り合うシーン。あれは、女という生態（感情や衝動も含めて）が分かっているからこそ書けるシーンだと思う。もしこれが男性の手になる物であるなら･･･その人、かなりそっちの経験あるんだろうなあ。
物語も綺麗に幕が下りた。続編もたぶんないだろう（というか作って欲しくない）。お見事な作品でした。スタッフ、関係者に乾杯。