児ポ法とマスコミ報道と情報操作&印象操作
ここしばらくのニュースでは、政府やマスコミ等の「情報戦争」「警察国家」に近い動きが多く発生していて、正直非常に血なまぐさい世界になってきたと思う。
- イラン問題:政府による報道&情報規制、市民&支援者によるTwitterやYoutubeでの展開
- 中国ウイグル問題:政府主導の積極的な情報展開、ウイグル支援団体による対抗情報
- 日本児ポ法がらみの動き:審議期間にあわせたような警察&マスコミ側の動き
んで、児ポ法がらみもマスコミ側が世論誘導を行おうとしている傾向が「わかりやすいくらい」ひどい。それもタブロイド系とかゴシップ系が言うならともかく、大手マスコミが飛ばしているというのが恐ろしい。それだけ日本の大手マスコミは腐りつくしているということでもあるけど。たとえば。
- TBSによる「ゲーム規制」飛ばし記事
ソフ倫による18金ゲーム規制に関するもの。報道された当時はソフ倫や加盟各社でも何も決まっていない状態だった。「結果的に近い結論」となっているが、飛ばし記事による世論誘導とそれを背景とした圧力が、この結論に至らせたというのは否定できない。
- TBSによる「与野党での単純所持、規制で合意」飛ばし記事
自公と民主で大きな隔たりのある児ポ法の「単純所持」について合意を得たという記事。一時騒然となったが、社民党保坂議員のブログ・7/10エントリーで、事実上の飛ばし記事と判明した。
- メディア各社による「レッテル張り」「印象操作」の増加
最近顕著なのが、これまで「アダルトソフト」「成人向けゲーム」「18禁ゲーム」と呼ばれていたものが、突然「性暴力ゲーム」に統一されて報道し始めている。これらは、はるか昔に「宮崎事件」と結び付けて「アニメファンは性犯罪や児童犯罪予備軍である」と印象付けたときの活動と同じである。次は、ゲーム好きを犯罪予備軍としたくなったのだろう。
TBS=毎日新聞系=創価学会=公明党*1ばかりじゃん。表現規制関連で最も積極的に動いているのが創価学会=公明党なので、ある意味TBSのこの方向性はその関係性を恐ろしく明確に表現していることにもなる。・・・まあこれは余談になるけど。
ネットが一般浸透してきた結果、「大手マスコミも、各社の方針に沿って偏向・報道・無報道を取捨選択している」ということが知られるようにはなってきているけど、政治を動かしている高齢層は「新聞こそが真実の情報」「ネットはよくわからないし怖い」という人が多いため、結果的にこれらマスコミ報道に踊らされる頻度が極めて高い。マスコミ側もそれをよく理解していて、「事件の本質&真実」の探究はそっちのけで、「いかに自ら(orスポンサー)の主張に都合のよい世論形成ができるか」という姿勢が極めて強い。海外マスコミも同様だけど、ひとつ違うのは彼らは明確に「私たちの立ち位置はここです!」と公言していること。だから読者もそれを前提に新聞を読むことが出来る*2。
だからこそ、「自分たちの意見を政治に反映させたいなら、若者自らが選挙権を行使しよう!」というキャンペーンにつながるのだけどもね。比較的若年層が多いネチズンは「ネットの世論=一般的世論」と思いがちだけど、投票行動をするのは前述の高齢層が多いので結果に反映されない。なので、面倒くさがらずに選挙には行こう。夜の選挙報道も楽しく見れるぞ。都議選がらみ情報ではあるけど反対派系で有名なブログ2箇所で情報が出ていたのでリンクを。鳥山さんとカマヤンさん、仲悪かったのか。
王様を欲しがったカエル |規制反対派と都議会議員選の基本方針
2009-07-11 - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記
…それにしても。マスコミが「真実を報道する機関」と信じていたのは高校までだったかな。それ以降は「大手マスコミほど、その主張にあわせて偏向報道しかしないんだな」と強く思うようになった。これは、ネットの世界を知り、自主的に様々な情報(一時情報や二次情報)を得ることが出来るようになった影響が強い*3。