鬼灯の島(4)

う〜ん…この終わり方はなあ。心理戦や疑心暗鬼を利用したトリックは「デスノート」以降のメジャーな手法ではあるけど、どの作家もそれをどう見せるのかに四苦八苦しているのはよく分かる。おそらく、この作者も色々悩んだ末にこのやり方に行き着いたのだろうけど…やっぱり「病気だった人が無意識のうちにいろいろやっていました」系のエンディングというのは、どうにもすっきりしない。最後にそういう種明かしをしてもらっても、なんか「ほう、なるほど!」となれないミステリーものは、例えどんな人気作であろうとも真っ直ぐに褒めてはいけないと思う。そして盲目の万能センサーたる夢ちゃんの存在がなければ、各種救済措置も発動できなかったろう。作者にとっては安全弁だったんだろうな。
で、まあそれを置いておけば(それが正しい見方ではないのは当然だけど)、昔存在した奇跡のB級マンガ雑誌「アッパーズ」を彷彿とした作画、妙にフェロモン臭のする女性陣と見た目の楽しさは抜群ではあった(笑)。というか、ここまで尻を強調して書かれた女性の絵って久しぶりに見た気がする。