東北関東大震災の米国支援と日本

出回っている大統領の台詞はインディペンデンスの改変らしいけど、アメリカ軍作戦名の「Operation Tomodachi」というのはマジらしいことに驚くと同時に感動。というか、まあ米国大統領ならこのくらいの台詞言っても許されるわな。逆に日本のトップは「軍…自衛隊の組織と運用」のこともさっぱり理解しないまま思いつきだけを口にしているし。枝野官房長官だけじゃねえか、頑張ってるのは。
ちなみに、「こんな時にしか役に立たないんだからとっとと動けばいいジャン」とか「東海地震に備えてたんだから東北支援なんて簡単だろ」という言葉がネットで流れているようだけど、これらは無知から来る誤解でしかない。

  • なぜ数万の軍が迅速に移動できるのか

これはあらゆる「最悪の状況」を想定し、それに対する備えを常日頃から準備し、作戦を立てているからこそやれる行為。これは最前線の動きだけでなく、人や武器に対するあらゆる補給線や準備、支援を含めたすべての『準備』していることを指す。これらが事前にしっかり固めているからこそ、迅速な行動ができる。逆に、どんな小さな事でも「想定や事前準備ができていない」場合、事実上まともに動かすことは困難。
さらに、あらゆる状況に対して優先度を決めて事前に数多の準備があって成り立つので、「同じ震災への備えなんだから、東海も東北関東でも同じ」であるはずがない。どこに補給基地を置き、活動する人員の食料や生理現象の処理等をどうするのか…それらはすべてそれぞれの計画に従って綿密に準備されている。しかも日本の自衛隊は「国防」の任も背負っている上、現在南*1も北*2も西*3も非常に憂慮すべき事態になっているから、そちらへの警戒を解くわけにはいかない(総理が命令すれば別だが)。
ゆえに、気軽に「一両日中に10万人出す」なんて言われてすぐに準備が出来るはずがない。そして、この軍事のイロハすら理解できていない首相が日本のトップだというのは、悪い冗談と思いたいほどだ。

*1:中国

*2:ロシア

*3:韓国、北朝鮮