C99とコミック1の延期

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またコロナで延期かあ…(半分はオリンピックのせいでもあるけど)。コミケ99は延期とはいえ、次回予定がこの冬…仮に開催できたとしてもかなり入場規制が厳しいだろうなあ。本当ならC100をみんなでお祝いして、新しい時代のコミケに向けて皆が楽しんでいたはずなのに。
そういう意味ではコミック1も同様。ただ、こちらは先行してコロナ対策を施した入場対策を実現しており、実際前回のコミック1でそれを実施済み。今回もあくまでGWは東京の緊急事態宣言に伴う「ビックサイトからの要請」にともなうもので、すでに5/23という日取りが確定している(とはいえ、緊急事態宣言が延長されてしまったわけで、東京都やビックサイト側の対応次第では再延期ないしは中止もありうる)。
コミケ、ひいては同人文化の保護については、東京都議や与党政治家が保護や支援に動いてもらっているのがせめてもの救いではあるけど、やはり「実際に開催する」こと以外に、同人の作り手・買い手・印刷屋や設置屋が救われる道はないわけで、かつてのフル開催は無理にせよ、何らかの形で実現にこぎつけてほしいのが正直なところ。

ガールズ&パンツァー リボンの武者(6-16)

野上センセ版ガルパン、一巻の終わり。いやー、最後まで徹頭徹尾野上色だったのは個人的には最高だった。(純粋なアニメファンからすれば賛否両論だったけど)より作風全体をより戦争寄りに、そしてキャラの特色もよりとがった方向に持って行った結果、「謎カーボンで守られているとはいえ、もしかしたらこっちは死人が出たりして」とか思ってしまう描写も多数あったのはミリオタ的には嬉しかった(それでも謎カーボンのプロットアーマーは無敵だったけど)。まあそっちは(最終回に評価を急降下させてしまった)シグルリのスピンオフ「狂撃の英雄」(戦翼のシグルドリーヴァ 狂撃の英雄 1 (ヒューコミックス))で実現できているけど。
もとよりアニメ版の水島監督から「スピンオフというより並行世界的なつもりでOK」とお墨付きをもらっていた本作だったから、野上先生も安心して描写できたんだろうなあ。正直、アニメ最終章が終わるまであと何年もかかるだろうから、その間に本作をアニメ化してほしい気もしているんだけど…拒否反応も多いだろうなあ。
正直最終回をどうするんだろうとずいぶん前から考えていた。少なくとも「しずか率いるタンカスロンチームが大洗に勝つ」というプロットはいくら何でも採用できない。これをやってしまったら、いくら並行世界とはいえ「やってはいけないことをやった」ことになってしまう。しかし中途半端に相打ちは、以前の大洗八朔祭りの時にアヒルさんチームで使ってしまっている。じゃあ、どうやって負けるのか…ということだったけど、なるほどそうやったかあ、というのが素直な感想。個人的目的はおおむね達成、ただし勝負は負けた、と。まあぎりぎりの選択肢だったろうなあ。
にしても最終巻のモブはお遊びがすごかった。二次元三次元を問わず、野上作品・ガルパン作品・野上先生の友人関係が出てくるわ出てくるわ。アラフィフ以降のアニメ・マンガやミリオタ的には笑い(ないしは苦笑い)が止まらなかったろう。例えば「園田屋の朝鮮飴」&ソノケン先生がリアルに存在し、園田健一先生もアニメーター&漫画家として一世を風靡した存在したこともわからなかったろうなあ。そういう意味において、隅から隅まで何度も読んで楽しめる。
別の雑誌に書いてたけど、野上先生的にはこれで(公式には)ガルパンから自由になれるらしい。それはそれで少し寂しいけども。

はたらく細胞BLACK(1-8)

「体が悪くならないと、作劇上物語が展開できない」という本作の欠点を逆手に取ったBLACKも無事?に終了。マンガは終わってしまったけど、幸いアニメ第一期はかなり人気が出たみたいだし(というか、視聴者の大半が「我が事の気分でいた」)、これなら後半のよりBLACKな物語をテレビで見る日も近いかもしれない。
スピンオフ作品はいろいろ出ているから、BLACK的な別作品がまた出てくるかもなあ。

はたらく細胞(4-6)

いや正直6巻が出るとは思わなかった。5巻が出て以降はまったく音沙汰がなかったし、数多のスピンオフ作品(有名なものだとBLACK)が出てきて清水先生はあくまで監修だったから、「もう描くことはないのかな。中途半端っぽかったのに」と思っていた。なので6巻の発売は正直喜びよりも驚きのほうが先だった。
まあとはいえ、中を読むと雑誌掲載というよりは「作品の知名度の力を借りて、いろんなメーカーや病院関係者から依頼された」感じだったなあ。まあそれはそれでいいんだけど、そういうのを見ると「やっぱ自らの意思で漫画を描くことはないのかな」と少し寂しくなる。

大砲とスタンプ(3~9)

戦争を「兵站ロジスティクス)」という観点で、独自世界で繰り広げた本作もこれで最後。正直、生き残ってほしいキャラも多くいたけど、そのあたり読者にこびずに徹頭徹尾戦争の残酷さを突き通した速水螺旋人は流石…とほめるべきなのか。というか、「異世界転生&俺無双」が流行っている昨今においては、こういう作品がしっかり人気を築いたのはちょっとした驚きであると同時に、少しうれしくもあり。(いや、好きなキャラが死んでしまった件はどこまで行っても残念だけどね)
エピローグも正直「いやー、こう来たかあ…でもまあ考えてみればこうなったほうが自然っちゃあ自然だよね」と多少なりとも戦史をかじった人間としては思わざるを得ない。そして今は「戦争は女の顔をしていない」がコミカライズしてしまう時代になってるわけで、ある意味ちょっとした時代の先取りをしていたのかな、とも思う。

ヴァンドレッド the extra stage

ニコニコ動画で8月と9月に生放送されたヴァンドレッドを懐かしく見ていて、やっぱ続きが見たい作品だよなあ*1、ということで中古を探して購入。
平成14年出版…西暦だと2002年だから…うそ、もう20年近く前の作品なのか。むしろ中古とはいえよくあっさりと見つかったなあ。角川スニーカー文庫だけあって、内容的には当時の良くあるラノベそのもの。とはいえ、作品が好きであればそのあとのちょっとした過去と未来を眺めることができるだけでも十分。さすがにそんなに昔の作品の続きが今更作られることは、よほどの作品じゃないと無理だしね…。

*1:実際、もりたけし監督はこの世界観で続きの構想があったらしい。

THE IDOLM@STER(1-6)

いわゆる「まなマス」。ずいぶん前の作品で買うかどうか迷っていたけど、このコロナな夏にネットで展開されたアイマス祭りに触発されて一気にまとめ買い*1。基本はアニメを丁寧に追いかけている(とはいえ、ガルパン劇場版Varianteほどではないけど)形とはいえ、まなさんの作画が公式とそん色ない出来なので、読んでいて気になるようなことは全くなかった。出版当時、素直に購入しておけばよかった。
今は小鳥さんのスピンオフ(朝焼けは黄金色)を描いているし、こちらはオリジナル?要素も入ってくるだろうから楽しみだなあ。

*1:と思ったら、過去ログ調べたら何冊か購入していたらしい。本の山のどこかに埋まっているのか…