涼宮ハルヒの溜息・涼宮ハルヒの退屈・涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

テレビ放送も終わったし、DVDも2巻+1と発売されたし、本屋の小説棚にも普通に在庫があるようになってきたので、「憂鬱」以後の3冊をまず読了。読んで分かるのは、テレビシリーズの脚本家は本当の頑張ったんだな、ということ(原作者がかなり深くまで協力しているせいもあるんだろうけど)。
にしてもなんというか、個人的には「四畳半SF」って言葉がぴったりな作品ではないかと思う。物事が動いているのはあくまでSOS団周辺ばかりだし。登場人物にしても、作者も長門をフル回転させて色々話を動かすことに集中しているけど、それは長門のように個人能力が優れているわけではない朝比奈さんと小泉について、困っている性もあるかもしれない。この二人、あくまで二人の背後設定を出すためのトリガーにしかなっていないと思う。あと、各所で名作と語られている「消失」については「繰り返しはギャグの基本だよなあ」とか色々思ったりもしたけど、最後まで読んでの感想・・・「で、この一連のタイムパラドックス調整劇の本当の一番最初にトリガーを引いたのは誰なんだ?」。