疾走!千マイル急行

かつて出版された作品の加筆修正版であり鉄優小説(笑)。メインは鉄道を使った逃避行になるんだけど、技術&職人系の話でもあるため、この前読んだ「アストロノト!」との差が如実に見えすぎて苦笑。まあ、新人とベテランを比べても仕方ないんだろうけど、一般流通の本として出た以上はプロなのであり、「新人だからいいや」と許されるのは甘いと思うんで、そこはあえて声を出しておく。ちゃんと知識&勉強の上に成り立った物語がどういうものか、その上でラノベ&エンターテインメントを書くとはどういうことかをこの本は示してくれている。読者がこの作品で「書いてほしいなあ」と期待するものは大半がしっかりと書かれているのも凄い。そういや、ラノベ系で鉄道ジャンルって意外と少ないよな。