隠の王
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: DVD
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当初は忍者物とということで見ることにしたけどOHPのキャラデザ見て「あれ?腐向け?」とか思っていた頃が懐かしい。脚本が横手さんということもあってか、物語も面白かったし、「アメコミ忍者」じゃなくて旧来の日本忍者(ただし司馬遼太郎チックな方向)を描いていたというのも嬉しい誤算。こういう地味さと黒い部分と人間模様があっての「日本の忍者物語」だと思う。何より、昨今のご時世に流されることなく、きっちり人の生き死にを描いていたのは妥協が無くてすばらしい*1。そして、「忍者」とか「侍」というタームに振り回されることなく、しっかり「隠の王」という話を作ろうとした姿勢もえらいと思う。その成果は十分に出ていたんじゃないだろうか。あまり話題性は無かったかもしれないけど、良いアニメだったと思う。
・・・にしてもねえ、壬晴の声が釘宮だと気がつくのがずいぶん遅かったよ(苦笑)。本当に、ここしばらくは同じような「小柄ツンデレ少女」という役柄ばっかり来ているから、釘宮本人も面白かったし芸の肥やしになったんじゃないかな。
*1:というか、最近はまた生死をちゃんと見せるアニメが増えてきたような。一時期はやった過剰バッシングも少し大人しくなってきたのかな。