ニコニコ動画と『ニコマスの盛衰』

このブログを覗きにいらっしゃる方のログを追っていったら、ここ数日、ニコマス関連で話題(というか白熱)になっているというエントリに行き着く。どうやらニコマス界隈では有名なブロガーみたいで、あちこちで議論が飛び火している様子。自分もニコマスに関しては「見る専」なので読ませてもらった。文章自体が極めて煽り気味かつ攻撃的なので読むのはちょいと辛かったけど。
ニコニコできないアイマスMADに未来はにい - はじめてのC お試し版
・・・(失礼ながら)自分で勝手に限界と枠を作って必至に踊っているドン・キホーテを想像してしまった。
この方の気持ちは分からないでもない。ただ、提議の前提がご自身の感想(感情)と判断に依拠しすぎてしまっているので、議題の一般展開に失敗している。なので、こちらとしては「要するに、自分自身がニコニコできる俺好みの動画を作ってくれ」と言いたいのかなあ、程度の感想しか出なかった。それなら小難しい理屈こねずに「最近のニコマスつまんなくね?」「こんなニコマス動画が見たい!俺には無理だから誰か作ってくれ!頼む!」と言えばいいのに、と。
読んで思ったのは、この方の訴え(もしくは恐怖)は、誰しも(もちろん私自身も)が持っている「いつかは祭が終わってしまう不安」と同義なんじゃないかな〜。これはニコマスに限らず、一定期間楽しめる何かを見つけた人は誰だって持つようになる気持ち。そして残念ながら、(理由はなんであれ)大半のものはいつかは必ず終わってしまうわけで*1ニコマスについてココまで熱く語れるんだから、きっとこの方はニコマスが大好きなんだろう*2。そして、このブームが終わってしまう不安を払拭したくて、こんなアジテーション気味の文章を書いたんだろうなあ・・・と、私は考えることにした。
ここまで書いて、そのブログの翌2/9のエントリに気がつき、改めて読んでみた。
・・・申し訳ないけど非常に失望してしまった。ここまで話題をさらって、各所で議論を巻き起こした本人が、突然他人の言葉を借りて強制的に幕引き宣言するのはどうかと。ご自身で「文章書くのが仕事」と言うくらいだし、同意・反論・考えを変える・謝罪等々のどんな行動を取るにせよ、自身の言葉で伝えるのがベストだと思うし、ご本人も納得できたんじゃないかと。少なくともコメント覧を見る限り、あからさまな煽り客はほとんどおらず、議論を望んでいる方が大勢いたんだし。同意者が少なかったのが辛かったとも察するけど、もったいないなあ・・・。

*1:時代を超えて愛されるものも出てくるけど、当然のごとく希。

*2:ニコマス好き=アイマス好き・・・とは最近言い切れなくなったので、あえて「ニコマス好き」とした。