ソフ倫の臨時総会と結果

が今日出たはずだったのであちこち情報を探して回ってみたけど、まさか『全面禁止の方向で結論が出た』という情報を見ることになるとは、さすがに予想していなかった*1。確かに何らかの規制はせざるを得ないとは思ったけど。会議の席上では、一部有力メーカーの担当者から反対意見が出た程度で、ほとんどは出来レースのように唯々諾々と進んでいったらしい*2。もともとソフ倫は徹底した秘密主義の団体なので*3、ユーザーに対して「具体的に○○が決まった」と発表されることはないだろうけど、これまでに比べてはるかに適用範囲が大きいから、どういう形であれば本気で首をくくりたくなるようなメーカーも少なくなかろう。
ちなみに、個人的には「TBSの記事が事実だった」という認識はない。どちらかといえば、あの飛ばしをすることでムリヤリ世論を誘導形成してこういう方向しかレールを敷けなくした、という考えの方がしっくり来る。ま、それ以前にソフ倫上層部では結論が出ていて、後は今回のような形式のみの会議で茶を濁した、という言い方も出来るけど。真実は闇の中。
さてこの件について、「俺の好きな××ジャンルは無事だ」とか「実写AVはどうなんだよ」とか同一コミュニティ内で内ゲバしているようだと、規制派の思う壺なのでその点だけはご注意を。過去と違って、現在のこの手の「倫理的人権的規制推進団体」は、きわめてアクティブで底意地が悪いので、今回の事で今後の「作戦」と「橋頭堡」確保されてしまったと見たほうがいい。連中の狙いはただ一つ。「程度の差、実社会での被害などとは無関係に*4、エロ系メディアは草の根一本まで叩き潰すこと」。次に待つのはそのほかエロゲーム。つぎに漫画、小説とくる可能性が高い。ちなみに、実写AVはヤクザさんとか彼らから献金を受けている政治家がたんまりいるので、二次元架空絵よりはるかにリアルなのに、一切お咎めなしのはず。
まあ派手に騒ぎ立てることこそ、規制派の思惑通りという話もあるんで、自分はここで疑問を呈する程度にするけど。
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あとは、まあ、お約束と言うことで。

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、
私は共産主義者ではなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった、
私は社会民主主義ではなかったから。
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった、
私は労働組合員ではなかったから。
彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった、
私はユダヤ人などではなかったから。

そして、彼らが私を攻撃したとき、
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。
(Friedrich Gustav Emil Martin Niemoller)

沈黙の螺旋
第一段階 権力者は注目されていなかった話題をアピールする。
第二段階 注目がされていなかった話題に反対は出ないため、これは正しいとされる
第三段階 遅れてきた批判に対して、レッテル張りによる排除を行う
第四段階 少数派となった批判勢力は、多数による圧力をうけ批判を行うことを放棄する
(Elisabeth Noelle-Neumann)

初めは無視される。
次に笑われる。
次に戦いを仕掛けられる。
そして最後はこちらが勝つ。
(Mahatma Ghandi)

白河のあまり清きに耐えかねて元の田沼の水ぞ恋しき
(詠み人知らず)

*1:結論は出たけど、具体的にどうするかはこれからしだい、らしいが。

*2:事前に何らかの情報が回っていて、それに沿って行動した、という考え方が正しいのだろうか。

*3:最近ネット上での情報収集が盛んな「規制推進派」「フェミニスト団体」「宗教団体」に余計な手の内を見せないため、という話すらある。だから関係者のblog情報であろうと、書いてある文字のまま受け取ってよいかどうかも判断が難しい。

*4:議決するまでの時間稼ぎやごまかしのためにこの理屈は使うかもしれないけど。